花粉シーズンを乗り切る!肌ケアから生活術まで
春先の寒さが残る中、花粉症に悩む方も多いですよね。目や鼻の症状に気を取られがちですが、肌にも影響が及んでいること、意外と見過ごされているかもしれません。今回は、花粉シーズン特有の肌トラブルとその原因、そしてスキンケアや生活の工夫についてお届けします。
花粉シーズンの肌トラブルとその原因
花粉が肌に付着すると、それが刺激となりバリア機能が低下することがあります。このため、乾燥や肌荒れが起きやすくなるのです。「春の肌荒れ」「春のゆらぎ肌」などともよく表現されます。また、花粉対策で頻繁にマスクを着用すると、蒸れや摩擦が肌に負担をかけ、トラブルを悪化させる場合もあります。
実際、花粉シーズンには多くの人が肌トラブルを経験しているという調査結果*もあります。
- 花粉症を発症している人の53%が同じ時期に肌トラブルを経験している
- 花粉症ではない人でも、71%が花粉症の時期に「季節の変わり目の肌トラブル」を経験している
- 全体として、59%の人が花粉症の時期に肌荒れを経験している
花粉症の有無にかかわらず、多くの人が肌トラブルを経験していることがわかります。花粉シーズンは、毎日のスキンケアと花粉から肌を守る工夫を行い、肌をよりケアしていきましょう。
花粉シーズンの肌にやさしいスキンケアの基本
花粉シーズンは、季節の変わり目とも重なることが多いです。季節の変わり目ならではの、寒暖差や湿度の変化も肌に影響を与えます。紫外線量も増え始める時期です。天気や肌状態をよく観察して、花粉シーズンに負けないよう毎日のスキンケアを大切に行いましょう。
1. 正しい洗顔で肌をリセット
花粉シーズンは、肌に負担をかけずに洗顔することが特に大切です。肌をやさしく洗える洗顔料を選び、たっぷり泡立てて花粉や汚れをしっかり洗い流しましょう。洗顔後はタオルで肌をこすらず、軽く押さえるように水分を拭き取るのがポイント。 また、クレイ成分を含むアイテムを取り入れるのもおすすめです。たとえばベントナイトは吸着力に優れるので、花粉や汚れを吸着しながら取り除き、肌を清潔に整えます。
2. 保湿ケアでバリア機能をサポート
保湿は、乾燥しがちな花粉シーズンに肌を守るための基本です。ジェルタイプでさっぱり、あるいはクリームタイプでしっとりなど、肌状態に合わせた保湿アイテムを取り入れて、肌をうるおいで満たし、外的刺激に負けない肌作りを心がけましょう。
春を楽しむために
花粉が気になりますが、屋外でも自然を楽しむ方法を工夫してみましょう。少しずつ暖かくなる季節、春の楽しみといえば「お花見」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
桜の開花にはまだ早くても、花粉が飛んでるからと外出を我慢するのはもったいない季節。花粉対策をしながら、晴れた日に屋外で楽しむためのポイントをご紹介します。
1. 外出時のポイント
花粉は髪や衣類にも付着します。帽子やストール、サングラスなどを活用し、髪や首元への付着を防ぎましょう。また、表面がツルツルした素材の衣服を選ぶと、花粉が付きにくくなります。特に、サラリとした肌触りの生地は効果的です。
帰宅後は家に花粉を持ち込まないように注意しましょう。玄関前で衣類を軽くはたいて花粉を落とすことを忘れずに。できれば、帰宅後すぐに洗顔やシャワーができればいいですね。
2. メイクやUVケアを味方につけるポイント
ファンデーションや日焼け止めは、肌の表面に薄い層を作り、肌を保護して、花粉が直接肌に触れるのを軽減する効果も期待できます。肌が敏感に傾きがちなので、日焼け止めは紫外線吸収剤を含まないなど敏感肌でも使いやすいタイプを選ぶと良いでしょう。製品の説明書をよく確認しましょう。ファンデーションは、パウダリータイプを選ぶと、つけ心地も軽く、肌表面をサラリと仕上げるのでおすすめです。
目や鼻を擦ることが多くなり、マスクもするので、メイクするのがおっくうになるかもしれません。でも、こんな環境だからこそ、メイクを楽しんで気分を上げませんか?薄めのメイクを心がけると、摩擦によるメイク崩れが目立ちにくくなりますよ。
3. 室内環境を整えるポイント
空気清浄機や加湿器の活用も効果的。最近は、花粉除去機能がある空気清浄機が広く出回っています。フィルターは定期的に交換しましょう。加湿器は、湿度を40〜60%に保つことで、花粉が舞い上がるのを防げ、肌の乾燥対策にも役立ちます。
また、晴れて気温が高い日には、洗濯物や布団を外に干したくなりますが、そのような日は花粉の飛散量が多いと言われています。洗濯物は屋内干しにし、布団を干すのは控えるかカバーをかけて干すといいでしょう。
マスクによる肌トラブル対策
マスクによる肌トラブルにも注意が必要です。マスク内の蒸れや高温多湿な環境、また摩擦による影響は、「マスクネ」と呼ばれるマスクが原因のニキビや肌荒れなどを引き起こすことがあります。これを防ぐために、肌に優しい素材のマスクを選び、清潔な状態を保つことが大切です。さらに、花粉の少ない場所ではマスクを外し、肌をリフレッシュさせましょう。
まとめ
花粉シーズンは、黄砂やPM2.5も気になる時期ですよね。実は、こうした要因が複合的に肌へ影響を与えていることもあります。お住まいの地域の特性や、その日の天気予報、生活パターンに合わせたケアをしましょう。ぜひ、ご紹介したスキンケアや外出時の対策を組み合わせ、できることから試してみてください。
花粉症に悩んでいる方にも、そうでない方にも、日々の小さな心がけが、すこやかな肌を目指すためのヒントになります。春らしいアイテムやメイクも楽しみながら、花粉に負けず快適に季節を満喫してくださいね!
*文中で紹介した調査概要
【調査名】花粉症と肌荒れに関する調査(2024年1月)
【実施期間および方法】2024年1月1日〜1月31日、インターネット調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000040106.html
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