無香料・無着色ってどういうこと?化粧品選びのポイント
化粧品を選ぶとき、「無香料」「無着色」といった表示を目にすることが増えました。しかし、それぞれの意味や、実際にどんな違いがあるのか、ご存じでしょうか?無香料・無着色ってどんな意味?気になる特徴と選び方のヒントを、わかりやすくご紹介します。
無香料・無着色とは?
まず「無香料」とは、「香料を成分としては配合していない」、つまり製品に意図的に香料を加えていないことを指します。ただし、無香料=無臭ではありません。原料に含まれる油分や保湿成分、植物エキスなど、そのものが持つにおいが製品から感じられることもあります。
「無着色」も同様に、着色料を意図的に配合していない製品を指します。ただし、無着色=無色透明というわけではありません。原料由来の色味がそのまま現れることはよくあります。
また、「香料フリー」「香料不使用」「合成着色料フリー」「着色剤無添加」などの表現も、それぞれ無香料・無着色と同じ意味合いでよく用いられます。
無香料でも香りがする?その理由とは
「無香料なのに香りがする?」と感じた経験はありませんか?これは、配合された原料自体がもつ自然のにおい──いわゆる「原料臭」によるものです。植物エキスや鉱物成分など、天然由来の成分は独特の香りを持つことがあります。
こうした原料臭は、決して「くさい」とは限りませんし、かえって心地よい香りとなることも少なくありません。しかし、原料臭が気になる場合には、いわゆる「マスキング」と呼ばれる方法で、香料を加えてにおいを感じにくく調整することがあります。
その結果、「無香性」となり、そう表示される場合がありますが、「無香性=無香料」とは限らない点に注意が必要です。無香性は「においがない」あるいは「においがほとんど感じられない」状態です。香料が配合されていてもそう表記される場合があります。
また、「香料」という表示があっても、一つの成分とは限りません。多くの場合、複数の香料をまとめた合成香料です。精油を使った場合には「香料」とは表示せず、その成分名が個別に表示されるケースもあります。香料が苦手な方は、成分表示を確認したり、必要に応じてメーカーに問い合わせるのがおすすめです。
無着色でも色がついている?その理由とは
「無着色なのに、製品に色があるのはなぜ?」と疑問を持つ方も多いはず。これも原料が持つ自然な色味によるものです。
たとえば、炭を配合した洗顔料は、無着色であっても深みのある黒さが反映されます。その色はまさに、炭そのものの色味。また、日やけ止めに多く使われる紫外線散乱剤(酸化チタンや酸化亜鉛)は、白い粉末。日やけ止めを肌にのばしても白っぽくなるのは、この影響です。そして、泥パックやクレイ洗顔料では、グレーやベージュ、時にはピンクがかっていたり、緑がかっていたりしますが、やはり泥やクレイそのものの自然な色が見られます。
このように、着色料を加えていなくても、原材料由来の色がそのまま見た目に現れていることがよくあります。
ブランド名に込めた「白」の理由
ブランミネラーレは、天然クレイのベントナイト* を配合。洗って補うシンプルステップのスキンケアで毎日をサポートします。フェイスウォッシュ、フェイスジェル、フェイスクリームのラインナップで、すこやかな肌を目指します。
「3品とも中身が白いのは、主にベントナイト*によるものです。ベントナイトはミネラル豊富な天然クレイ。ブランミネラーレに配合するベントナイトは、真っ白いパウダー状の成分で、「ブランミネラーレ」という名前は、「ブラン(白)」と「ミネラーレ(ミネラル)」からきています。素材そのもののやさしい白さを表現しています。
「ブラン」はフランス語で「白」、「ミネラーレ」はイタリア語で「ミネラル」の意味です。
*洗浄成分(フェイスウォッシュ)、整肌成分(フェイスウォッシュ、フェイスジェル、フェイスクリーム)
ブランミネラーレが「無香料・無着色」にこだわる理由
香りや色の好みは人それぞれ。季節や気分によっても変わるものです。ブランミネラーレは、どなたでも、どんなときでも使いやすい、ニュートラルな存在を目指しています。
「無香料・無着色」にすることで、さまざまな好みに合わせやすく、定番アイテムとして毎日のスキンケアを気負わず続けていただけます。
とはいえ、スキンケア製品にほのかな香りややさしい色があると、気分が上がったり、癒される時間になったりすることも。それも素敵ですね。でも、ブランミネラーレはそうした彩りの代わりに、テクスチャーや使用感など「使うたびうれしくなる心地よさ」をお届けできることを追求しています。
そして、香りや色の主張が控えめな分、どなたにも気軽に取り入れていただける、やさしい選択肢のひとつでありたいと考えています。
まとめ|無香料・無着色を選ぶヒント
「無香料・無着色」と表示されていても、まったくの無臭・無色とは限らないんですね。また、「香料」の表示がなくても、精油などの香り成分が含まれていることもある。
気になる場合は、「無香料・無着色」という表示だけに頼らず、成分表をよく確認し、疑問があれば問合せましょう。香料や着色料は、悪いものと決めつける必要はありませんし、必ずしも肌への刺激になるとは限りません。自分の肌やライフスタイル、好みに合わせて選べるといいですね。
無香料・無着色は、香りや色の好みに左右されにくく、日々のスキンケアに取り入れやすいのがメリットの一つ。一方で、原料由来のにおいや色味に戸惑うこともあるかもしれません。
そんな特長をふまえつつ、「自分に合ったちょうどよさ」を見つけるヒントとして、無香料・無着色に注目するのもいいでしょう。日々のスキンケアを心地よく続けられるアイテムに出会えますように。
💡最後によくある疑問にお答えします。気になるポイントをチェックしてみてくださいね
Q. 無香料と無香性の違いはなんですか?
A. 「無香料」とは、香料成分を意図的に配合していないことを指します。たとえば天然の成分を使用している場合、原料の自然なにおいが残ることがあります。一方、「無香性」はにおいが感じにくい状態を指しますが、香料を加えてそう調整している場合もあるため、意味が異なります。
Q. 無着色なのに色がついているのはどういうことですか?
A. 無着色は着色料を加えていないという意味です。例えば、炭やクレイ、紫外線散乱剤など天然成分の色がそのまま製品に表れることがありますが、これは品質上問題ありません。
Q. 無香料なのににおうのはなぜですか?
A. 無香料の製品でも、植物エキスや油分、鉱物成分など原料本来の香りが感じられることがあります。これは香料ではなく原料由来の自然な香りです。
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