スキンケアの基本がまるわかり!保湿成分の働きと化粧品の役割

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スキンケアの基本がまるわかり!保湿成分の働きと化粧品の役割

スキンケアの基本と保湿成分を学ぼう!化粧品の役割とは?

乾燥肌に悩む季節がやってきました。「保湿が大事」「スキンケアの基本は保湿」とよく聞きますが、化粧品がどのように保湿をサポートしているのか気にしたことがない方、意外と多いのでは?今回は、肌のうるおいを守るための化粧品の役割を徹底解説。知ればきっと、納得して毎日のスキンケアを楽しめるはず!

スキンケアの目的再確認

まずは「モイスチャーバランス」を知ろう

肌をすこやかに保つためには、「水分」「NMF(天然保湿因子)」「脂質」のバランスが重要です。このバランスを「モイスチャーバランス」といいます。モイスチャーバランスが整っていれば、自然と肌はうるおい、すこやかに保たれます。それぞれの役割を簡単にご紹介します。

  • 水分:肌のうるおいの基本。肌を柔らかく保ち、乾燥から守る基本的な役割を果たします。
  • NMF(天然保湿因子):角層細胞内で水分を抱え込んで保持します。主にアミノ酸、乳酸や尿素などで構成されます。
  • 脂質:角層細胞を丈夫に整え、肌の柔らかさやバリア機能を支えます。細胞間脂質と皮脂膜の2つに分けられます。
    • 細胞間脂質:角層細胞と角層細胞のすき間を埋めることで、水分蒸散を防ぎ、外部からの刺激が入らないよう守ります。主にセラミド、コレステロール、脂肪酸などで構成されます。
    • 皮脂膜:皮脂と汗が混ざり合い、薄い膜となって肌表面を覆うことで、角層内の水分を閉じ込め、外部刺激から肌を守ります。主にスクワレンやトリグリセリドなどで構成されます。

肌の保湿メカニズムについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

スキンケア化粧品がモイスチャーバランスをサポートする仕組み

しかし、モイスチャーバランスは、乾燥した空気やエアコン、紫外線の影響、加齢、体調や環境の変化などが重なることで乱れやすく、乾燥や肌荒れなどのトラブルを引き起こすことがあります。そこで、スキンケア化粧品は、以下のように水分、保湿剤、油分を適切に補うことでこれをサポートします。

  • 水分補給:肌に水分を補給し、うるおいを与えます。化粧水など水分が豊富なアイテムが得意です。
  • 保湿剤:保湿成分が水分を引き寄せ、保持することで、肌の乾燥を防ぎます。
  • 油分:肌をなめらかに保ち、肌の水分蒸発を防ぎ、バリア機能をサポートします。クリームなど、油分が豊富なアイテムが得意です。

ヒューメクタントとエモリエント?:2つの保湿アプローチ

ここまでで、保湿スキンケアとは、水分の抱え込みと蒸発防止というアプローチがあることにお気づきになったのではないでしょうか?そうなんです、スキンケア化粧品には、大きく分けて2つの保湿アプローチがあります。それは「ヒューメクタント」と「エモリエント」とも呼ばれます。

  • ヒューメクタント(Humectant):水分を引き寄せ保持する主には水溶性成分。グリセリン、ヒアルロン酸、アミノ酸などがこれに該当します。乾いたスポンジが水を吸い込むように、肌がふっくら潤う感じを想像してみてください。
  • エモリエント(Emollient):肌を柔らかく、なめらかにして、肌の水分蒸発を防ぐ油溶性成分。セラミド、ワセリン、植物油などがこれに該当します。肌にうるおいのヴェールをかけ、水分が逃げないようにしっかりフタをするイメージです。

これらの成分は、化粧品の種類によって配合バランスが異なります。例えば、化粧水は主にヒューメクタントを、クリームは主にエモリエントを多く含みます。ジェルや乳液は、両者のバランスによって使用感が変わります。これらをうまく組み合わせることで、肌のうるおいを最大限に引き出すことができます。

スペシャルケアって何?

日々のベーシックなスキンケアは、肌のモイスチャーバランスを保つための第一歩です。でも、それでも乾燥や肌のハリなどが気になることもあるかもしれませんね。そんな個々の肌の悩みには、「スペシャルケア」を1つ取り入れることで、効果的なスキンケアができるかもしれません。
スペシャルケアと言えば美容液が代表アイテムですが、種類も豊富で、肌の悩みに合わせて選ぶことができます。集中保湿用のシートマスクや目元ケアのアイクリームなども人気です。必要を感じる時は、自分の肌状態やライフスタイルに合わせて、使いやすい1品を取り入れることから始めるのもいいでしょう。

ブランミネラーレとの組み合わせ方

ブランミネラーレは、ベントナイト(整肌成分)を全品に配合したスキンケアシリーズで、ジェルタイプとクリームタイプの2種類の保湿アイテムがあります。ベントナイトとは、火山灰から形成されたミネラル豊富な天然クレイで、吸着性や吸水性に優れます。様々なスキンケア製品に使用されており、クレイコスメの代表成分でもあります。

  • ジェルタイプ:みずみずしい使用感。特に肌のべたつきが気になる時や夏場におすすめ。
  • クリームタイプ:しっとりした使用感。特に乾燥が気になる季節や冬場におすすめ。


ブランミネラーレのジェルタイプとクリームタイプは、水溶性保湿成分と油溶性保湿成分をバランスよく配合し、ヒューメクタントとエモリエントの2つのアプローチで保湿するよう設計されています。
お好みや肌の状態で選びましょう。他のスペシャルケアを取り入れる場合は、それぞれの製品の使用法に従いましょう。特に指示がない場合は、一般的に「粘度が低いものから使用する」のがポイントです。テクスチャーが軽いものから使用すると、肌に馴染みやすくなります。先に使ったものが肌になじんだと感じたら、次のアイテムを使いましょう。

簡単な肌の乾燥セルフチェックをしてみませんか?

まとめ

肌の健康を保つ上で重要な「モイスチャーバランス」について一緒に確認しました。肌の水分、NMF(天然保湿因子)、脂質のバランスが整うことで、すこやかな肌が保たれる。けれど、様々な要因でこのバランスは崩れやすい。だから、化粧品で保湿することが重要になるのですね。そして、それには

  • ヒューメクタント:水分を引き寄せ保持する成分
  • エモリエント:肌を柔らかくし、水分の蒸発を防ぐ成分

という2つのアプローチがあって、これらを適切に組み合わせた化粧品が、保湿スキンケアということなのですね。肌がなぜ水分と油分の両方を必要とするのか合点がいきましたでしょうか。 モイスチャーバランスを意識し、自分の肌状態に合わせた化粧品を選び、日々丁寧にケアすることで、うるおいに満ちたすこやかな肌を目指すことができます。ぜひ、モイスチャーバランスを意識して、自分に合った心地よい肌づくりをしましょう。