夏に受けた肌ダメージを癒す効果的なケア
少しずつ暑さが和らいでくると、ふと気づく肌の違和感。「夏の前もこんな感じだったかしら?」と鏡を見て思った方もいるかもしれません。夏の疲れとはよく言いますが、実は、その疲れは肌にも現れるものです。過酷な夏を乗り越えた肌を今こそしっかりケアしましょう。美肌を取り戻すための簡単なケア方法を解説します。
夏に受けた肌の三大ダメージとは?
今年の夏も異常な暑さが続きました。紫外線をたっぷり浴びた肌は、思った以上にダメージを受けています。さらに、暑さによる体力の消耗や食欲の減退、睡眠不足、そして汗をかくからとスキンケアを怠ってしまった方も多いのではないでしょうか?こうなると、肌の回復力はますます低下し、ダメージが蓄積します。その影響が今頃になって、カサカサ、ゴワゴワ、くすみなどの症状で現れ始めるのです。
深刻な肌悩みになる前に、しっかりと肌ダメージを癒すことが大切です。そこで、まずは肌がどのようなダメージを受けてきたのかを確認しましょう。
1.紫外線
紫外線には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの合成を促すなど、私たちの健康に対するメリットもあります。しかし、過剰に浴びると肌にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。特に夏は一年で最も紫外線量が多い季節です。
紫外線は、曇りの日でも降り注ぎ、地面や建物からの反射でさらに影響を受けます。日焼け止めをこまめに塗り直すことが大切だとわかっていても、外出先ではなかなか難しく、汗で落ちてしまうこともあります。また、紫外線は目に見えることも熱を感じることもないため、自分がどれだけ浴びているかを把握しづらいのが現実。ダメージは徐々に積み重なり、肌の弾力性を損ない、保湿機能やバリア機能も低下、さらにメラニンも増えるなど様々な悪影響を及ぼします。
2.乾燥
夏に乾燥とは意外な話かもしれませんが、日本の高温多湿な夏は肌が乾燥しやすい環境になります。エアコンで管理された快適な空間から一歩外に出れば、そこは高温多湿。その差は激しく、出入りを繰り返すことで、肌のバリア機能が低下します。
また、エアコンの効いた室内は湿度が低くなりがちです。汗をかいた状態でエアコンが効いた室内に入ると、汗が蒸発する際に肌の水分も一緒に奪われます。体が冷えると血行が不良になり、肌のターンオーバーも乱れやすくなります。
3. 汗・皮脂
夏は汗をよくかき、皮脂の分泌も活発です。肌がベタついて、空気中の埃や有害物質が付着すると、細菌が繁殖しやすい状態になりかねません。毛穴も詰まりやすくなります。さらに、皮脂は紫外線の影響で酸化します。酸化した皮脂は肌のバリア機能を乱し、炎症が起こりやすくなります。
思い当たることはありましたか?「紫外線」「乾燥」「汗・皮脂」によるダメージは、実際はもっと複雑に絡み合っています。放っておくと、肌荒れ、シミやしわ、毛穴の目立ちにニキビといったやっかいな肌悩みになりかねません。そこで、次の章では、夏の三大ダメージが蓄積した肌を癒す方法をご紹介します。
夏の肌ダメージを癒すためのおすすめケア
夏のダメージを受けた肌を癒すには、外側からと内側からのケアが効果的です。それはつまり、スキンケアと食事の両方からのアプローチ。日常で実践しやすい方法がありますのでぜひお試しください。
外側から:スキンケア
1. しっかり保湿
夏に受けた肌のダメージを癒すには、保湿が大変重要です。紫外線や乾燥の影響で保湿機能が低下している肌に、化粧水やジェルなど水分たっぷりのスキンケアアイテムで十分にうるおいを補給しましょう。ジェルタイプはたっぷり塗りやすいのにベタつかず、暑さが残る時期にも快適に使えるためおすすめです。肌症状に合わせた専用のスキンケアアイテムに頼りたくなる場合もありますが、まずは肌をしっかり保湿してこそです。
2. やさしく洗顔
夏のダメージで肌はデリケートな状態です。しっかりと、しかしやさしく洗いましょう。強く擦ることは禁物。そこでおすすめは肌あたりが柔らかい泡洗顔です。泡が吸い取るように汚れを拾い上げ、最後に全部まとめて洗い流すイメージ。正しい洗顔は、乱れた角層のターンオーバーも整えます。
3. UVケア
紫外線のピークは過ぎましたが油断してはいけません。夏のダメージが残るデリケートな肌にこれ以上のダメージを蓄積させないよう、引き続き紫外線を防ぐことが大切です。
注目の成分
最近注目されているベントナイトは、意識したい成分の一つです。ベントナイトは天然クレイで、優れた吸水性と吸着性を持っています。化粧品に利用すると、肌にたっぷりのうるおいを与えて柔らかくもちっと導いたり、余分な皮脂や汚れを吸着して落としやすくしたりなど、アイテムの役割を最大限に引き出します。夏のダメージを受けた肌にやさしくはたらきかけ、肌の回復をサポートします。ぜひお手入れに取り入れてみてはいかがでしょうか。
内側から:食事
栄養バランスの取れた食事が大切であることは言うまでもありませんが、特に良質なたんぱく質と3つのビタミンを積極的に摂りたいものです。3つのビタミンとは、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンA、抗酸化作用のあるビタミンC、血行促進作用のあるビタミンEです。あわせてビタミンエース(ACE)とも表現されます。
効率的にビタミンエースを摂るのに、例えばカボチャ料理はいかがでしょう。夏に収穫されたカボチャが、甘みが増してとても美味しくなる季節です。ビタミンCが豊富なキウイ、ビタミンEが豊富なアーモンドもおすすめです。
まとめ
夏に受けた肌ダメージを癒すためには、基本的なスキンケアと栄養バランスの取れた食事が何より大事です。紫外線や乾燥、汗・皮脂による夏の肌ダメージが深刻な肌悩みにならないうちに、今こそ肌を癒してリセットしましょう。うるおいにあふれた健やかな肌で秋本番を楽しめますように。